社長のためのマケーケティング

2016.09.07 (水)
社長のためのマーケティング ?

社長のためのマーケティング とは?

社長のためのマーケティング という観点で今日は考えてみたい。

 

というのも、

社長向けに売られているマーケティングの教材はたくさんあるんだけれど、どうも「それって社長がやるべきことなの?」という内容の商品が多いと思うからだ。

 

断っておくが、それらの商品が悪いとか、品質が良くないとか、使えないとか、そんなことは全然思っていない。

関心はジャスト「社長ための」ものか?どうか?ということに尽きる。

 

これって、社長の仕事ってなんなのか?という話に直結している。

 

もちろん、創業時や、規模が小さい会社の社長は事実上「何でも屋」なので、マーケティングだってしなければ話ならない。

しかし、社長がマーケティングに関わることを1人でこなしているうちは、会社の規模は永遠に大きくなりっこない。

 

社長であれば、人材の採用や教育、財務的な管理や会社の仕組みづくり、何より将来に向けての事業展開を考えなければならない。

今ある事業の枠組みの中だけで、今日の食い扶持を確保することだけをしているわけには本来行かないはずだ。

 

一時的に、そういう時期があっても、永遠にその状態が続くようでは業績向上なっておぼつかない。

 

それは、社長のためのマーケティングなのか?

例えば、ぼくも仕事柄、ちょいちょい買うし、結構、良いネタ帳になるものにコピーライティングの教材がある。

ぼくが購入した商品の数なんてしれているが、「損した」と思ったことは今のところない。信頼できる使える教材は結構あると思う。

 

何より、教材そのものの質もさることながら、コピーライティングの作業は一種の職人芸だと思う。

なので、教材の質もさることながら、実務的にどれだけ書いたか?が、実力を分けることになる。

 

問題は、このコピーライティングの仕事を社長が永遠に貼り付いてやるべきなのか?ということだ。

 

あなたはどう思うだろうか?

 

状況によるが、ぼくは基本的にはNoだと思う。

これは、社長のためのマーケティング手法ではない。

 

コピーライティング

もちろん、コピーライティングの技術は売上向上の為に必要だ。

コピーを変えただけで、売上がドカンと伸びたり、セミナーの申込率が劇的に向上したり、顧客の数を急増することは決して珍しいことではない。むしろ、良くある話だ。

 

しかし、社長がコピーライティングを学んで、自ら実践する必要がある。

という意味では全く無い。別に外注でもいいし、社内で素質のありそうな人材に任せてもいい。

 

これは他のマーケティングテクニックでも全く同じことが言える。

 

リスティング広告

例えば、別に社長がリスティング広告の運用手法を知らなくてもいい。

成果の見方や概要を知っている必要があるが、別にクリエイティブの作り方やサイズや、審査を通すためにはロゴを入れる必要があるとか、YahooリスティングとGoogleアドワーズでは審査基準が若干異なるとか、そんなことを逐一知っている必要も、毎日、スコアを確認しながら最適化を図る必要もない。

社長がするべきマーケティング活動はもっと他のことだ。

 

Facebook広告

Facebook広告 についても同様だ。

別に、社長が広告用の画像サイズは 1200〜628ピクセルで、画像に含まれるテキストは画像面積の20%以下に抑えるべきで、テキストを入れることで表示上やや不利な扱いを可能性を受ける可能性がある。

なんてことを、細かく認識している必要はない。ましてや、日々の数値をチェックしながら、画像の差し替えを行う必要もないだろう。

 

これもやはり、社長がするべきマーケティング活動ではないと思う。

 

 

こういう、マーケティング・プロセスの細部にあるような項目をするのは、別に社長でなくても事足りるのだ。

社長は管理し、判断する必要がある。

しかし、それは微に入り細に入り全てを把握し、自分で作業をする必要があるという意味ではない。

管理するものと実行するものがいつも同じなら、そもそも企業なんて組織を作る必要はないのだ。

 

 

社長がやらなければいけないのは、むしろビジネスモデル作り

社長が細部の作業を知っているのは構わないし、出来ても構わない。しかし、それがそのまま、社長がするべきことか?と言う問いには「No.」と答えざるを得ないという話をここまでしてきた。

 

当然、「では、社長の仕事とは何なんだ?」というのが、疑問になっていると思う。

 

社長はビジネスモデルを作ろう

答えは、「ビジネスモデルを作る」ことだ。

 

これがもっとも重要だし、経営的な観点からみれば、マーケティングはビジネスモデルに一定のコストでレバレッジをかける活動に過ぎない。

レバレッジである以上は、そもそも利益が出ないモデルやすぐに供給の限界点を迎えるビジネスモデルにかけても意味がない。

ましてや、利益が極端に薄かったり、そもそも赤字のビジネスにレバレッジをかけてはいけないということだ。

 

経営者が、自分のビジネスモデルが儲かるモデルなのか?儲からないモデルなのか?を考えたり、モデルそのものを改善していくことが重要だ。

この考える仕事をするほうが、マーケティングのスキルやテクニックを学ぶために時間や金を投資するよりよっぽど価値がある。

 

マーケティングでテストをしながら成果を出していくには多少の先行投資が必要だ。

その投資をするためにはそもそも現在のビジネスモデルで利益が出ていなければ意味が無い。

更に言えば、市場と自社に拡大できるキャパシティなければやるだけ無駄だ。

市場のキャパシティや自社のリソースを見極め整えることは、社長にしか出来ない。

 

まとめ

そんなわけで、社長のためのマーケティングという観点で考えるならば、それはコピーライティングや、リスティング、Facebook広告といったようなテクニックやスキルではない。

 

そうではなくて、収益性の高い儲かるビジネスモデルを作り上げることが最も重要なのだ。

 

言い換えれば、マーケティングというレバレッジをかけうるビジネスモデルを作ることが、社長のためのマーケティングだと言えるだろう。

 

社長を別の言葉で表現すると、経営者、あるいは企業家ということになる。

 

経営者は会社を経営するわけで、作業に没頭しているようでは経営者ではなく労働者になってしまう。

そして、企業家は「企てる」ことが「生業」の人を指すはずだ。

今日やるべき作業だけを黙々とし続けるなら、これもまた「企業家」としての本分にもとるのではないだろうか?

 

 

ぼくは一所懸命に働く、社長たちが大好きだが、一方で「やらんでいいことは、部下に任せましょうよ」と言いたくなることがしょっちゅうある。

マーケティングについても、全部ではないけれど、よくそんな感想を持っている。

ぼくは1人企業の社長で、実務を行う現役のマーケッター、コピーライターで、不本意ながらコンサルタント(あまり、そういう呼ばれ方が好きではない)でもある。

 

だから、さっきあげたような、マーケティングの個別のテクニックを学ぶためのセミナーにもちょくちょく参加する。

 

社長のためのマーケティング はマーケティングの担い手を雇うことだ

 

そんなセミナーで、全身から湯気のように「?」を漂わせながら、懸命にメモを取る社長さんたちの姿を見ながら、毎回「これ、社長のするべき仕事とちゃいまっせ」と思っている。

むしろ、自社のマーケティングを担ってくれる人材を確保することが重要だ。

簡単ではないが、採用して育てるなり、外注でもマーケティングのディレクションをできる人材を集める活動をした方がいい。

 

もちろん、好奇心を満たすために、趣味で参加しているのならそれは素晴らしいことだ。

しかし、自分でしようと思っているなら、考えなおしたほうがいい場合が案外多い。

だいたい、経営者の大半はただでさえ忙しい。

 

人によっては、数ヶ月休みをとってないなんて人も珍しくない。

この上、追加でマーケティングを「学んで」「実行して」「検証して」また「実行する」なんてことをできるはずがない。

もし、できるなら現在の業務の中で、かなり無駄なことをたくさんしていて、その無駄なことを一切合切やめるという決断をした場合に限られる。

 

 

「一人でできるもん」という言葉が似合うのは、子どもだけで大人がそれをやり始めるとろくなことはない。と個人的には思う。

 

 

マーケティングの作業をすることよりも、それを任せられる人材を採用する、育てる、あとは外部に見つけるほうが、 社長のためのマーケティング実務としては効率的なのではないだろうか。

株式会社NorthStar 今野富康

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