逆張り戦略: マーケティング

2015.09.03 (木)
大切なのは「違い」だ

マーケティング を仕事にしているので、別に欲しい商品ジャンルではなくても、広告やチラシはまじまじと見てしまうんですが、最近気になっているのは地元・岐阜のタウン誌に載っている美容室の広告です。

 

ご存知の通り、美容室ってめちゃめちゃ数が多いです。2年前の2013年の時点で、約23万店もあります。同時期のコンビニの数は、4万7千件、確か同じく数の多い歯科医院でも6万7千件ですから、桁違いに数が多いのがよくわかります。

 

髪の毛を切りに来る人は、今後、どんどん減少していくでしょうから、普通のやり方では生き残れない厳しいマーケットなのではないかと思います。需要と供給の関係で言えば、価格はどんどん下がらざるを得ないでしょうね。

 

 

普通にやっていたら無理です。たぶん。

 

 

それで、広告の話に戻るのですが、タウン誌に載っている美容院の広告はどれも「スタッフの仲がいいです」「楽しく仕事してます」「和気藹々としてます」「明るいスタッフが接客します」的なことか、価格のことばかり書いてあるんですよね。

 

 

いや、それはいーけど、全然、他との差がわからないよ。

 

と、思うわけです。

 

要するに「差別化」ができていないということです。

 

で、私ならどうするかなあ?。と、考えていたんですが、私なら逆バリします。要するに、私が見たタウン誌の美容室は軒並み雰囲気の良さ≒フレンドリーさを全面に出してきているのですから、私なら、「無口な人専門」とか、「美容師のどーでもいい世間話が苦痛な方専門」とか、いう広告にして、そういうサービスにしますね。

 

 

真面目な話、どーでもいい、世間話にいやいや答えている気の小さいお客さんとかいると思いますし、そういう人は「あ?、どこかに話しかけてこない美容師のいる美容院ないかな?」と思っているはずです。そういう人は、今、通っている美容院に満足していないので、あっちこっち、店を変えていると思うし、タウン誌見ながら美容院の情報を物色したりもしていると思います。

 

結果、財布の中に、何種類も美容院のスタンプカードやら会員カードがあって、半年に一度くらいまとめて捨てたりしているんじゃないでしょうか?

 

 

妙に、描写がリアル?

 

 

そりゃそうでしょう。私のことだもの(笑)

 

 

ちなみに、私の場合は最近、自宅の近所に口下手な美容師のいる美容院を見つけて、もっぱらその店にしか行きません。本当にラッキーでした。髪の毛を切っている最中に、よくわからないテレビやスポーツの話に付き合わされなくて済むんですから。

 

 

もちろん、美容師さんとの気さくな会話を楽しみに美容院に通っている人もたくさんいるんでしょう。でも、私みたいなお客さんは一定数いると思いますよ。(すみませんね。基本ひきこもり気質なもので、笑)

 

 

美容室があるマーケットでいえば、髪の毛を切りたい人はたくさんいるわけですから、というか、髪型がドラゴンボールに登場する亀仙人か、ナッパか、ピッコロ大魔王のようなヘアスタイルになっていない限りはどこかで髪の毛を切るわけですから、マーケットは巨大です。

 

マーケットが巨大な中で、ニッチを見つけられれば、案外大きな需要が見込めます。過疎地はとこもかかく、そこそこの人口密度があるエリア、都市近郊であればリピートをしてくれる優良な顧客を一定数確保することが出来るのではないでしょうか?

 

こういうのは「いいニッチ」です。逆張りのしがいがあります。

 

マーケティング というと、どうもテクニック論ばかりが先行しがちですが、それ以前にアプローチすべき十分な規模のある市場が必要なんですよね。その意味では、美容室のいる市場は競争は激しいけどチャンスはまだまだあるではないでしょうか。

 

 

それにしても、「今日はお休みですか?」とか、美容師の方に聞かれる度に、「休みだったらなんだよ?」と心のなかで呟いてしまう私は心が狭いのだろうか?と、たまに考えてしまします。

 

起きている時間の大半で、頭をフル回転させている私としては、髪の毛を切る時くらい何も考えたくないのです。愛想は悪いかもしれないけど、お客さんの誰もが、会話に飢えているわけではないのは知っておいて欲しいと切に思います。

 

 


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