イノベーション は辺境から

2014.02.16 (日)

 

イノベーションは辺境から

以前、NHKの教育番組を見て思ったことです。
まずは、歴史についてのおさらい。

私たち人類(=ホモサピエンス)はアフリカから
世界に広がりました。
広がる過程で、ネアンデルタール人という強力
な競争相手がいました。

ホモサピエンスとネアンデルタール人の知能は
ほぼ同じくらい。

脳の容量は、
ネアンデルタール人:1400mml
ホモサピエンス:1350mml

とネアンデルタール人のほうが少し上、体力はと
言えばはるかに上です。

ネアンデルタール人は成人すると漏れなく
ボブ・サップのような筋肉隆々の巨体になり
3mもある長い槍を使って巨大な獲物をしとめて
いました。

 

それに比べれば、ホモサピエンスはずいぶん
ひ弱です。
もし、ネアンデルタール人が生きていれば、
オリンピックの金メダルは彼らに独占される
だろうといわれています。

しかし、ネアンデルタール人は滅び。
ホモサピエンスは生き残りました。

最新の研究では、ホモサピエンスが狩をするため
に発明した投擲具が明暗を分けたといわれています。

 

 

ちなみに、ネアンデルタール人は、ホモサピエンスと
接することもあったようですから、
この道具の存在は知っていたと思われます。

しかし、ネアンデルタール人はこれを使わず、
徐々に生息域を狭め、ついには絶滅して
しまいました。

ネアンデルタール人には、強力な体力と知力が
ありました。
しかし、それゆえに「環境に適応した新たな方法」を
取り入れるのが遅れたのかもしれませんね。

このネアンデルタール人とホモサピエンスの盛衰の
話。
はたして、原始時代にとどまる話でしょうか?

有利な立場にいたために、変化への対応が遅れ
結果として劣勢に立たされたり、滅びてしまう。。。

日本市場では圧倒的な地位を占めながら、
マイクロソフトが開発したOSによって環境が変わり
一気に劣勢にたたされたNEC。

デジタルカメラが登場した後も、自社にとって
もっとも採算性の高かったフィルムに固執し結果と
して、倒産の憂き目に遭ったコダック。

こうした例は、枚挙に暇がありません。

逆に、
山がちで農業に適さず、周りを強国に囲まれ、
目の前には海しかない。
結果として、海に繰り出し大航海時代の礎を築いた
ポルトガル。

イギリス国内では完全なマイノリティで行き場所がなく、
新天地に希望を託して大西洋をわたった人びとが
拓いた国は、アメリカです。

マイクロソフトだって、最初は学生が集まって
作った吹けば飛ぶような小さな会社でした。

つまり、、、

イノベーションはすべて辺境から始まるのです。

日本の企業の90%以上は中小企業です。
小さな辺境に満ちています。

イノベーション は私たちの手の中にあるのです。

辺境に誇りを持ちましょう。
小さいからこそ、いち早く変化に対応することも
できるはずです。

「中小企業だから、、、」という台詞を、
負ける理由にするのも、勝つ理由にするのも
私たち次第です。

 

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