あなたの会社のスタッフが考えない理由:マネジメントの失敗
マネジメント? をする上での 経営者 のよくある悩みにこんなものがありますね。
「うちの社員は考えない」
「言われたことだけしかやらない」
「クリエイティブさに欠ける」
面白いほど、よく聞く話です。現象としては「考えない」ということですが、そこだけ見ていても何も解決しません。そもそも、そのスタッフは「考えない」のでしょうか?「考えられない」のでしょうか?現れる現象としては、「考えない」といことですから、同じに見えますが、この両者では対策がまったく異なります。しかも、「考えられない」と「考えない」の2つの中にもいくつも分岐があるはずです。大抵の人は、現象だけ見て、「あいつは◯◯だ」というようなレッテルを貼りますが、そうやって物事を単純化して塗りつぶしても何も解決しません。
図にすると、こんな感じです。
さらに、「考えられない」についても、おおまかに言って2つに分けられますよね。要するに、天然で考えられない=本当に能力がないのか?それとも、何らかの外的要因の影響で考えられない状況に追い込まれているのか?です。
前者は場合によってはどうにもならない可能性があります。つまり、その仕事にそのスタッフが向いていないということです。一方で、もちろん、社員教育によって改善する可能性もあります。経験不足や、自分の考えをアウトプットする方法がわからないということは十分ありえるからです。後者の場合はどうでしょうか?「何らかの外的要因」を取り除けば考えれられるのであれば、それを取り除くのが得策だということがご理解いただけると思います。
次に、「考えない」というケースです。能力は十分ある。しかし、考えない。これは、厳し言い方をすれば、 マネジメント が機能していないということでもあります。つまり、社長のあなたが仕事をしていないということ。なぜなら、マネジメント とは「他人を通して目的を達成する」仕事だからです。そして、考えるに足る能力をもったスタッフが考えていないとすれば、マネジメント は十分に機能していないと言うことになります。
では、本来『考える能力がある人』が、なぜ自分で考えるのを止めるのでしょう?不思議ですよね?
ここでは、よくある典型的な理由を上げておきます。あくまで、私が見てきた典型的な例だけですが。
典型例1:
「前例と違うことをすると、批判される会社の雰囲気」
典型例2:
「アイデアや提案を何度提案しても、通った試しがない」
典型例3:
「日頃から、叱責ばかり受けているので思いついても発言する気になれない」
典型例4:
「考えろというから、考えて提案しているのに、ちゃんと考えろ!と言われる」
典型例5:
「アイデアを披露すると、それはお前の仕事ではない!と言われる」
どれも、よくあると思います。
こういうことをやっていた結果、
自分で考えるのは、時間の無駄だ。
偉い人にいちいちお伺いをたてたほうが楽だし効率的だ
という考え方が、蔓延り?ます。なぜなら、それがその会社で働く上で有効な処世術だからです。それはそうですよね。自分で考えて、提案したり、発言すると「ろくな事がない」ということを社員は学習しているわけですから、バカじゃなければ「不快」な行動を避けて、楽な方を選択します。人間は基本的に「不快」を避けて「快」を求める生き物です。嫌な思いをすることを好んでする人はあまり多くありません。
マネジメント は他人を通して目的を達成するスキルや仕事ですから、人間の基本的な行動パターンは計算に入れておく必要があるのです。
そこで、質問です。
「うちの社員は考えない」
「言われたことだけしかやらない」
「クリエイティブさに欠ける」
と、思っている 社長 さん、あなたは社員に「考えるのは損だ」「考えるだけ無駄(どうせ、社員の意見なんて通らない)」と思わせていませんか?
あなたは、それでも、「社員なんだから、それでも会社のために考えるべきだ」「お客様のために考えるべきだ」と思うかもしれません。しかし、それは社長の尺度で、社員の尺度ではありません。正しい考えかも知れませんが、効果が無いなら意味は無いですよね。どんなに正しくても、役に立たない考え方なら、少し変えてみても良いのではないでしょうか?社員にもっと自分で考えて貰うには何をすべきか?をよく考えて選択していきましょう。
ちなみに、無気力は学習の結果身につくものです。先ほど上げたような社長の言動、会社の雰囲気は社員に無気力を身につけさせる格好のツールになります。どうしたら、スタッフが能動的に考えてくれるのか?に知恵を絞りましょう!
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