ストーリーとしての 販売 戦略

2019.01.08 (火)
ストーリーがあれば、何の変哲もない金平糖だって 販売 できる。

販売 戦略 というと難しそうですが、要は 売り方 の話です。

ところで、私は年末年始のスーパーやお店が大好きです。

なんというか、人びと の 幸せ への 願い や幸せ感が漂っている気がするんですよね。

 

例えば、おせち料理1つとっても、いろんな願いが込められていますよね。

 

昆布は「喜ぶ」、数の子は「 子孫 繁栄 」、エビ は「 長寿 」、 黒豆 は「まめに働く」などなど。

 

色々な願いが商品に込められています。

 

願いというのは一種の 物語 = ストーリー ですよね。

 

ストーリーと絡めると商品を売りやすくなる 傾向 にあります。

 

もちろん、ストーリーと絡めることで販売している商品は1年中あるわけですが、

 

年末年始 の 商品 販売には、商品に 意味 やストーリーを持たせたものが多いです。

 

今回は、「 金平糖 (こんぺいとう)」をネタにしてお話したいと思います。

 

金平糖って売れるの?

今、あなたに金平糖をお渡ししたらすぐに売れると思いますか?

 

個人的 には、ちょっと難しいんじゃないかな?と思います。

 

そもそも、最近、金平糖を食べましたか?

 

かなりの割合で、「 何年  も食べていない」という人がいるはずです。

 

私もつい数日前まで、何年も食べていませんでした。

 

ということは、普通に金平糖を売ろうとしてもなかなか売れないということです。

 

なぜ、金平糖は売れないか?

金平糖って、 砂糖 をイボイボの形に固めた お菓子 ですよね。

味はシンプルに「甘い」。

 

きっと江戸時代であれば、単純に甘いだけでありがたがられたと思います。

なぜなら、「甘い」お菓子自体が貴重でしたかね。

だから、薩摩藩は西南諸島の人びとにサトウキビ栽培を強制していたわけです。

砂糖は高く売れる貴重な貿易品ですから。

 

でも、今の時代「甘い」お菓子には無数の選択肢があります。

全国和菓子協会によると、和菓子の中だけでもまず「生菓子」「半生菓子」「干菓子」に別れます。

そして、「 生菓子 」の中でも、「餅物」「蒸し物」「焼き物」「流し物」「練り物」「揚げ物」に別れます。

さらに、別れた中に例えば「餅物」では、餅、おはぎ、草餅、柏餅、赤飯などなどに分かれるそうです。

 

それこそ、種類は無数にあります。

 

金平糖は、干菓子の中の「あめ物」に属すると思われます。

 

しかし、和菓子だけでも無数の選択肢がある上に、現代では洋菓子も選択に加わります。

 

こうした環境ではわざわざシンプルに甘い金平糖を買う人は少ないはずです。

 

実際、金平糖が単品で袋に入って売っているのをスーパーで見ることはまずありませんよね。

 

 

調べたところ、京都に本店がある老舗・緑寿庵清水さんが唯一の専門店だそうです

 

相当な人気店のようで、ネットでも好評価ですね。

まだ、食べたことがないんですが、通販でも入手できるようなので早速ポチりました。

 

ストーリーが 販売 に貢献する

このように金平糖をそのまま売るのは難易度がとても高いです。

もちろん、ごく例外的に緑寿庵清水さんのように指名買いされる金平糖もありますが、それはあくまで例外です。

 

でも、こんな感じで売り込まれたらどうですか?

 

 

「織田信長公ゆかりのお菓子」

なんか、この時点でおっ?と思いませんか、(笑)

 

「宣教師ルイス・フロイスから信長公に献上された南蛮菓子コンフェイトが、金平糖のはじまりと伝わっています」

 

そう言われると、金平糖がなんだか「スゴイもの」のように感じます。

 

でも、商品自体が変わったわけではないですよね。

金平糖はやっぱり金平糖なわけですから。

 

ストーリーが加わると商品が商品以上のものに見えてくるから不思議です。

 

 

販売 成功のためのもうひと押し

ここまでであれば、、、「なるほど、金平糖って実はスゴイのね」てきな感想を持つだけで終わります。

 

しかし、ここに「なぜ」「今」「私(お客さんのこと)」が買うのか?

 

という理由が付け加わると、俄然購入される確率は上がります。

 

ちなみに、私は次のひと押しで、即買いしました(笑)

 

「厄除け祈願」「商売繁盛」

 

ズキューーーーーン

 

この2つのキーワードがめちゃめちゃ刺さったんですよね。

 

 

もっとも、普段だったら、このキーワードを見ても買わないんですが、、、

この金平糖が「どこ」で、「いつ」売っていたかわかりますか?

 

 

お寺さんの前で、正月3が日に売ってたんですよ。

このタイミングで見たら、普段の年でもちょっと心惹かれちゃいませんか?

 

 

しかも、私、今年が厄年。しかも、本厄なんですよ〜

 

 

想像してみてください。

 

ただの金平糖でも見向きもしない人間でも、「信長公ゆかり」というところで興味を惹かれます。

しかも、厄年の人が正月に初詣に来たお寺の前で、「厄除祈願」「商売繁盛祈願」済みの金平糖ですよ〜と言うふうに言われたら、、、つい手が伸びませんか?

 

これがストーリーの力です。

 

 

まとめ

今日は「ストーリーとしての販売戦略」というテーマでお話しました。

 

金平糖を「いりませんか?」と言われたら、スルーする私ですが、あれだけストーリーを語られると流石に心が動きます(笑)

 

「信長公ゆかり」、しかも、私は厄年で、正月に初詣に来たお寺の門前で、「厄除祈願」「商売繁盛」祈願済みという金平糖が売られていたんですからね〜。つい、買ってしまいます(^_^;)

 

でも、これって、冷静に考えると金平糖ではなく「ストーリー」を買っているんですよね。

 

つまり、「信長公ゆかり」「厄除祈願」「商売繁盛」というキーワードがそろった商品なら、正月に、お寺の門前に厄年の人が通りかかれば、金平糖じゃなくても売れるということです(笑)

 

ストーリーというのは、それだけ強力な力があるということですね〜。

 

そんなわけで、今日は商品を売るのにストーリーがとても有効という話でした。

 

あなたの商品やビジネスに、ストーリーを上手く組み込めないか?考えて見るもの面白いかもしれませんね。

 

そんなわけで、皆さん、アテ・ブレーベ・オブリガード!(また、お会いしましょう!)

 

売れる文章の専門家

今野 富康

 

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