新規事業立ち上げ日記 3: 知ったかぶりをしない
新規事業立ち上げ日記 の第3回です。
2020年08月26日(水)
northstar の今野です。
今日もチャキチャキ、作業を進めました。
当たり前ですが、作業をしなければ何も進みません(^◇^;)
よって、実現 に向けて何か一つでも 前 に進める。
しかし、現業( セールスライター 、 コンサルタント 、 マーケッター )の 業務 も進める 必要 があるのでとにかく動く!笑
というわけで、2020年08月26日の 新規事業立ち上げ日記 です。
目次
新規事業用 の物件探し
基本的 には、自宅 の 近場 の 物件 を 物色 。
インターネット で調べると、なぜか 小型 で 手頃 な 物件 は 柳ヶ瀬 (寂しくなりましたが岐阜の 繁華街 です)に多く、 郊外 は 規模 も 大きく 家賃 も高いものばかり。
うーん、 ネット で 出回っている 物件情報 では やや厳しい かな。
他 の 地方 もそうだと思いますが、岐阜でも 不動産屋さん が 情報 を黙って 独占 している ケース が結構あるのでいい物件の 情報 は 意外 にオープンじゃなかったりします。
例えば 、我が家 の 近所 の 物件 情報 はほぼ1社独占で 地元 の不動産屋さんが握ってます(^◇^;)
本当 は レインズ に載せないといけないはずですが、 物件情報 は出さなければわからないっちゃわからないですからね。
困ったことですが、それが 現実 ならそれを踏まえて 対応 すれば良いだけです。
競合分析(同ジャンルの商品の購入、試食、分析)
今回 で言うと、 同 ジャンル と言っても3つの軸があります。
一つの 軸 は取り扱う 食品 の 内容 、もう一つの軸は提供の方法です。
最後の一つは販売方法ですが、今日行った分析は主に「食品の内容」「提供の方法」についてです。
食品の内容・・・お惣菜
提供の方法・・・真空パックを急速冷凍にしたもの
と言う形なので、出かけるとそのジャンルの商品は必ずチェックします。
今回は、真空パックのスープと麻婆豆腐を見つけたので、それを購入して試食してみました。
スープ:
・容積は180cc ※カレーやスープはこの容量が標準的だと思います。
・価格:内容によって360円〜600円程度
・セールスポイント:野菜が多い。野菜の使用量がg表示されている。
・提供方法:真空パック(冷凍ではない)
・所感:野菜の食感が残っている商品は食べ応えがある。どう業界で有名な同業他社よりも価格の納得感はある。
・ターゲットはどのあたりか?:出店場所的におそらく主婦層をターゲットにしているのでは?
麻婆豆腐:
・容量は400g。割と満足感のある分量。
・価格:638円
・セールスポイント:おそらくお店の味にかなり近い。美味しい。湯煎でも十分美味しいが、フライパンや鍋で直接温めたらもっと美味しいと思う。
・提供方法:真空パックの急速冷凍→ northstarでやろうとしている提供方法と全く同じ
・所感:豆腐が急速冷凍(おそらくブライン凍結機を使っている)に耐えうることが分かったのが大きい。商品開発を考える上で大きなヒントになった。
・ターゲットはどのあたりか?:スープと同じ出店場所だが、スープよりも高い年齢層を狙っていそう。
今回は通販ではなく、スープはデパート内のジューススタンドで併売。麻婆豆腐はデパ地下の冷凍コーナーと言う感じなので、送料などは考えていない価格設定だと思います。
なので、通販で売る場合には送料分を価格に添加するか?送料は別途計算して請求するか?を考えて価格を決める必要があります。
う〜ん、少々悩ましいところですね。
アイデアの共有/コラボレーションの可能性を探る
もう一つの会社を一緒にやっている仲間にアイデアを共有、コラボレーションの可能性を探っております。
私一人の頭だけで考えると限界がありますし、アイデアを生むためには材料になる情報はたくさんあった方が有利です。
それに、今考えていることを共有しておくことで状況を知ってもらうこともできます。
特に、一緒に働いている人に対しては、秘密は持たない主義なので情報はフルオープンです。
情報を共有することで、仕事を進めるために必要なリソースの存在を教えてもらえたり、知恵を貸してもらったりすることができます。
一人で悶々と悩んでいてもなかなか先には進みません。
コンサルティングを受ける
今回、食品製造業をしようとしているわけですが、、、残念ながら「売る」ことは得意でも商品を作ることを商売にするのは人生初です。
なので、製造設備を購入したことも、リースしたこともなく、、、設備メーカーの営業の方と顧客として話をしたことがありません。
なので、設備メーカーで経験を積んだ方にコンサルをしていただきました。
もちろん、有償で。
誰かに知見を借りようと思うなら、代価は支払うのが筋ですからね。
それが金銭とは限らないので、知恵を働かせる余地はありますが、とにかく無償で知恵を借りるなんてあってはならないことです。
コンサルをしていただいた結果、、、いろいろ眼から鱗でした。何も知らないまま営業を受けたら、大損していた可能性ありです。
知らないことは、知らないものとして、対応をしていかないと大きな落とし穴に落ちますね。
可能な限りのメーカーに問い合わせる
コンサルタントの先生のアドバイスに従って、早速、同じような 設備 を扱っている 業者 を4つ見つけて全てに問い合わせを入れました。
加えて、同じような設備をすでにお持ちのクライアントに、どのくらいの予算を考えておけばいいか?を教えてもらいます。
どうやら、設備機械は 実質的 に 一物一価 であるらしく、 油断 していると 高値 で売り付けられることがあるようなので、 価格 についておおよその見当をつけておく必要があるんだそうです。
問い合わせへの返信を待って、 基本的 には 全て のメーカーに商品の試作テスト、見積もり、 中古 販売 の有無、 リース の可否などを確認していきます。
機械の性質的に壊れることは少ないようなので、とにかく「もの」をできるだけ安く抑えることが優先事項です。
競合分析(届いた商品の外装、同梱物、梱包方法をもれなく分析)
通販の商品の場合は、、、届いた商品を届いた状態から全て記録します。
つまり、
1. 配送業社さんから受け取った直後の商品写真を撮る(外装のチェック)
2.開封した直後の状態の写真を撮る。
3.荷物を展開した状態の写真を撮る。
4.同梱物の内容をチェックする
5.パンフレットなどの資料が入っている場合は何が書かれているか?をチェックする。
6.商品が顧客にとって扱いやすいか?を確認するために収納する。
7.実際に商品を使ってみて、その使用感を記録する。(今回は食べ物なので食べる)
と言った感じのことをします。
通販をやりたい場合は、外装や同梱物はとても重要なので必ずチェックしておく必要があります。
今回、購入した商品はとあるジャンルではおそらくトップの企業だと思うので、いろいろと勉強になりました。
例えば、食べ物であってもその商品について詳細な情報やこだわりの訴求をするかしないかによって味の感じ方が違います。
つまり、食べ物の味を味覚だけで確実に把握できる人はおそらく相当な少数派です。
このことは心理学の実験で確かめられてます。
例えば、ハンバーグを売るのであれば、単に「ハンバーグ」と言う商品名で売るよりも、「淡路島さん玉ねぎと知床牛で作ったシェフのこだわりハンバーグ・季節の野菜で作ったデミグラソース添え」と言う名前にした方がお客さんの商品に対する評価は高くなるわけです。
もちろん、商品が同じであれば名前を変えてもコストはかかりませんから、お客さんに「より価値を感じてもらいやすい」名前にして売る方がお客さんにとっても、売り手にとってもハッピーだと思います。
不動産屋さんにアプローチを始める
今日の大きな動きとしては、物件探しを始めたことです。
インターネットだけでなく、不動産業を営んでいる方に物件を探しがしている旨をお伝えして、探してもらえるか?を聞き始めました。
と言っても、メールを送った程度ですが、やるとやらないとでは物事の進むスピードが違うのでとにかくまずは聞いてみた感じです。
表に出ない物件情報や、撤退した飲食店、食品加工場を居抜きで借りることができればかなり安く営業を開始できます。
本当に価値のある情報は、ネットではなく人からいただけることが多いので、自分がやろうとしていることを人に話していくのはとても大切なんです。
今日の教訓:知らんもんは知らん。
そこそこおっさんなで、下手にコンサルタントなんて仕事をしているとお客様から「先生」と呼ばれたりします。
そんな呼ばれ方をすると、人間勘違いをしやすいです、苦笑
しかし、あるジャンルでは「先生」と呼ばれるに値するスキルや知識があったとしても、他のジャンルはズブの素人なんてことはざらにあります。
それに過去の成功が将来の成功を保証するわけでもありません。
なので、周囲からどのように思われようと、どんなイメージをもたれようと、知らないものは知らないものとして 素直 に向き合うのが大切だと感じております。
私の場合は「どう伝えたら、お客さんが欲しいと思ってくれるのか?」と言うことを考えるのは、経験も実績もそこそこあると思っていますが、、、
物づくり については ズブの素人 です。
製造設備なんて買ったことも、 運用 したこともないもんね(^◇^;)
それに食べるのは好きだけど、食べ物を売ったことも、食べ物を商売にしたこともない。
な〜、の〜、で〜、知らないことは知らないし、それを隠すつもりもありません。これから知ればいいだけです。
私はとにかく、自分が食べてみたい、美味しいと思っている食べ物を安心安全かつ手軽に食べられるようにしたい。
結果として、それがお客さんに手軽に安全安心な食べ物を提供することになればいいなと思っているので、目的が果たせればなんでもいいです。
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