都市部の客は チラシに反応 しない?
都市部の客はチラシに反応しない?
2012/5/23の日経MJに
「しまむら『アイベル』、第2ブランド絞って深く
―高回転で売り切る、仕入れ数限定」
という記事にこんなことが書かれていました。
以下引用
—————————————————–
「しまむら」が出店を急ぐ都市部の客層はチラシへの反応が薄い。
今後、雑誌と店頭の訴求を組み合わせたアイベルのノウハウを
活用することもありそうだ。
—————————————————–
どう見ますか?
多分、「結果として」間違いではないでしょう。
というか、おそらくしまむらのご担当さんからの聞き取りを
ベースに書いているのだと思います。
ただし、こういう記述は注意して読む必要があります。
なぜなら「過度の一般化」というバイアスがかかっている
ことが多いからです。
※バイアスというのは、偏りという意味
たとえば、上記で言うと
都市部の客層はチラシへの反応が薄い
これはどこまで一般化していい話でしょうか?
前提条件として、アイベルの客層は10代~20代の女性です。
この場合、
本当に10代~20代のがチラシに反応が薄いか?
ここで指しているチラシとは何か?
高い反応率と低い反応率はどの程度の値を指しているのか?
を考えてみる必要があります。
ね?
こうやって考えてみると、本当にそうかな?と思えて
来ませんか?
反証1.
たとえば、ピザや寿司の宅配ビジネスはほとんど例外なく
チラシのポスティングを顧客獲得や販売促進の手段に
しています。
もし、チラシに反応が薄いのであれば、都市部でこうした
ビジネスは成り立たないはずです。
しかし、実態はどうでしょうか?むしろ都市部のほうが
宅配チェーンを多く見かけます。
ピザの宅配ってどんな人が頼むことが多いでしょうか?
反証2.
ここで言っているチラシが新聞の折り込みチラシであるなら、
反応が薄い理由をチラシ自体に求めても的外れです。
その場合、ターゲットのうち新聞の定期購読をどれくらいの
人がしているか?によって反響率が大きく左右されます。
※ポスティングなら、その限りではありません。
反証3.
上記の宅配フードチェーンでは0.4%の反響率で十分
やっていけています。
私がB2BのマーケティングでDMを使う場合はだいたい平均
1%くらいの反響率です。
数字だけ見れば、私の方が高確率で儲かりそうですが、、、
そもそもの配布しているチラシ・DMの枚数がフードチェーン
は圧倒的に多いですし、一部あたりの単価もスケール
メリットで低く抑えられているでしょう。
それらを加味すると、チラシ・DM1通当たりの収益性は
宅配フードチェーンのほうが高いかもしれません。
というように、考えを掘り下げてみると都市部の
10代~20代の客層がチラシに反応が薄いと言い切れるのか?
は少々疑問です。
今回は、シャレで記事をいじってみましたが何か情報を
得た時に「へえ、そうなんだ~」という風に流すのでは
なくキチンと脳を経由させてアウトプットしてみましょう。
マーケティングは「テスト!テスト!テスト!」です。
信じていいのは事実だけ、意見は鵜呑みにしないこと。
いろんなことが見えてきますよ♪
ブログでは書けないディープな情報や
アイデア満載の
「お金をかけずに売上アップ無料メール講座」
へのご登録はこちらから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今野富康へのご依頼・お問い合わせは
こちらから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
関連する投稿
- ステマ規制に対する効果的な対策と注意点
- Facebook 活用法:成果を上げるための効果的な 集客 戦略
- セミナー を有効に活用するには? セールス と マーケティング への活かし方
- 顧客心理 : 人間は歩いて近づき、走って逃げる
- カスタマージャーニー
現在の記事: 都市部の客は チラシに反応 しない?