だーかーらー、それは売れない ニッチ なんだってば!: マーケティングの盲点
マーケティングについての有名な 格言にこんなものがあります。
「 ニッチ にはリッチがある」 言わんとする所は、 大きなマーケットで大企業や強い競合を向こうに 回して戦うより、 ニッチ (狭いマーケット・隙間)で ポジションを築くほうが「簡単に」儲かるという ことです。 ? 全部が間違いではないですが、 誤解を生みやすい格言でもあります。
確かに、 ?ニッチ マーケットには魅力があります。 熱狂的な顧客が、 お金に糸目を付けずに買ってくれるイメージが ありますからね。 実際に、そういうケースもあります。 ? しかし、、、です。 これは、誤解のもとでもあります。 「どんな ニッチ でも売れるわけではない」 のです。 ? 例えば、 こんな想像をしてみてください。 ? 変わり種の「ラーメン」と変わり種の「沖縄そば」 なら、どちらが売れそうか? ? ちょっと変わった焼き肉のお店 と ちょっと変わったジンギスカンのお店 なら、どちらが売れそうか? ? 工学系女子学生・新卒向けの就活本 と 工学系女子学生・院卒(しかも博士課程)向けの就活本 なら、どちらが売れそうか? ? オーガニック・フランスワイン専門店 と オーガニック・ポルトガルワイン専門店 なら、どっちが売れそうですか?
いろいろ例えをあげましたが、 概して、上のほうが売れそうじゃないですか? ? 何故かと言うと、 上の ?ニッチ のほうがそもそものマーケットが大きい 言い換えれば、見込み客の母数が圧倒的に多いからです。 ? 同じニッチでも、 ベースになっているマーケットの大きさが 大きいほうが当然、パイは大きくなります。 ? しかし、 そもそものパイが小さいマーケットの そのまたニッチを狙うとなると・・・ 売れませんよね?(笑) ? なぜなら、見込み客の絶対数が小さいからです。 ? つまり、 ニッチ を狙うにしても そもそもどれくらいの大きさのマーケットの ?ニッチ なのか?が大きな問題だということなのです。
経営的に考えてもそもそもの市場規模が 小さいマーケットに進出したら、 その時点で事業の天井は見えてしまって いるわけで、あまり魅力的には見えない のではないでしょうか? ? そんなわけで、 ?ニッチ は大きなマーケットの中から探すべし。 というのが私の結論です。 おそらく、そこには本当にリッチがあるはずです。
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