無意識に読んでしまう広告 : マーケティング事例

2015.06.20 (土)

今野富康 from 岐阜

 

ちょっと、想像してみて下さい。

 

あなたの目の間に営業マンがいる。あなたとは初対面だ。灰色のスーツに白いシャツ、外回りで日焼けした顔、資料を詰め込んで分厚っくなったカバン、いかにも営業マンというような風体をしている。その営業マンが、出会ったその場で、出し抜けに、藪から棒に、断りもなく、街の真ん中で、あなたに商品の売り込みを開始したとしたら、あなたは聞く耳を持つだろうか?

 

私なら、一切聞く耳を持ちません(笑)

 

きっと、あなたもそうでしょう。しかし、普段から読んでいるものを目にしたら、どうですか?例えば、電車の中で雑誌の中吊りを見るのが何となく「習慣」になっている人は沢山いるのではないでしょうか?もちろん、私もその1人です。だから、別に頼まれなくても、電車に乗れば何となく中吊りを読んでしまいます。別に、雑誌を買うとは限らないんですけれどもね(笑)

 

そんなわけで、こんなものはついつい読んでしまいます。

広告を好き好んで読むのは同業者だけ、お客様が読みたいのは役に立つ「情報」だ。

広告を好き好んで読むのは同業者だけ、お客様が読みたいのは役に立つ「情報」だ。

 

雑誌の中吊り風広告(笑)。

 

よく出来てると思いませんか?

 

マーケティング の手法としては、記事風広告(アドバトリアル)なんてものは世の中では比較的見かけますし、普通に売っている雑誌でも取材のスポンサーがついていてあからさまな宣伝ではないけれども何となく全体を通して売り込みになっているような記事なんてものはたくさんあります。メディアもビジネスですから、あの手この手で情報を発信しつつ稼ぐわけです。また、広告主としてもわざわざ「広告でございます。本日は貴方様に売り込みに参りました」なんてやらなくても、客に自社や商品・サービスの価値を知ってもらって興味が引ければ良いわけです。だから、役割さえ果たせば、わかりやすく宣伝の体裁をとっている必要はないのです。

 

むしろ、お客様が頼まれなくても「ついつい読んでしまう」というような広告の方が効果的です。何となく読み進めて、内容に納得したら、実は広告だった!なんていうのはすごくいいですよね(笑) マーケティング を営業と分けて考えると、その役割は「買う気のあるお客様」を営業の前に連れてくることです。その基準で考えるなら、わざわざ「売り込んでますよ?」「これは広告ですよ?」なんて、空気感を醸しだす必要はないですよね。

大事なのはコンテンツとして面白いものが広告になっていることです。人間はストーリーが大好きです。物語というのはついつい読み進めてしまいます。ストーリーに共感している内に、気がついたら商品が欲しくなったりすることもよくあります。

 

あとは、トリビアも好きですね。ちょっとしたネタと言うのは世間話の役にもたちますから、多しろければ読み進めるものです。広告が効果を出すための最初のハードルは「読んでもらう」ことですが、コンテンツ風の広告はその最初のハードルを越えやすい仕掛けです。

 


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