ビジネスパーソン の理想が「ミツバチ」である理由
ビジネスパーソン は誰のために働くのか?
ビジネスパーソン って、究極、誰のために働いているんでしょうか?
基本的には、自分のため、家族 のためだと思うのです。
もちろん、顧客 のためでもあるとは思いますが、基本的に 無料 で奉仕はしませんよね。
顧客のために働くのは 対価 を得るためです。
それがダメかと言えば、決してそんなことはありません。
むしろ、まったくもって正当で正しいと思います。
個人的 には、「無償で奉仕する」ほうが特殊です。
理由は明白で、無償で奉仕すれば、奉仕によって得られる価値を 再生産 することができません。
「再生産」というと、ちょっと難しく感じますが、要するに「続けられない」ってことです。
人間誰しも、 霞 (かすみ)を食って行きているわけではありません。
仕事 を続けて、 価値 を提供し続けるには対価を得る必要があります。
対価を得て、自らと家族を養うことができなければ、価値を提供する活動を続ける事はできないです。
それに、私のように 世俗的 な人間は「良いこと=価値」を提供したら、少しくらい豊かになりたいと思ってしまいます。
別に、高級車とか、豪邸とか、世界一周旅行はいりませんが、子どもたちに良い教育を受けてもらいたいし、月に1度位は1ボトル3,000円くらいのワインを飲みたいです(笑)
※私としては、1ボトル3,000円のワインはかなりの贅沢です。
そのためには、ある程度のお金を稼ぐ必要があります。
まあ、そういう自分の利益に注意が行くのが、人間なんじゃないでしょうか?
要は自分のために働いているわけですが、世界を見渡すと「自分のために働いているのに他の全てに利益をもたらしている」稀有な存在がいるのです。
自分のために働きながら、他のすべてを益する存在とは?
そんな、神や仏のような存在がいるのか?と思うかも知れませんが、実在します。
それが、ミツバチです。
「ミツバチ(蜜蜂)とはハチ目(膜翅目)・ミツバチ科(Apidae)・ミツバチ属(Apis アピス[1])に属する昆虫の一群で、花の蜜を加工して巣に蓄え蜂蜜とすることで知られている。現生種は世界に9種が知られ、とくにセイヨウミツバチは全世界で養蜂に用いられており24の亜種が知られている。」
※Wikipediaより引用
ミツバチって、自分のために蜜を集めていますよね。
花から花へ飛び回りながら。
本能にインプットされた自分のやるべきことを淡々とこなしているだけです。
自分の巣に花の蜜と花粉を運んでいるだけです。
それだけしか考えていないのに、気がつけば、植物の受粉を手伝い果実を実らせ、植物を反映させ、それを食べる人間や動物に多大な利益をもたらしています。
ミツバチこそ、理想の働き方
考えてみると、人間の経済活動って、とかく何かを犠牲にするのが当たり前のように捉えられがちですよね。
「何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない」なんて話があります。
例えば、
経済的な成功を得るためには、自然環境を犠牲にしなければならない。とか、
仕事で成功するためには、家庭を犠牲にしなければならない。とか、
競技で成功するためには、、、
なんとかで成功するためには、、、
いろいろあります。
しかし、それって本当なのかな?と疑ってかかる必要はあると思うのです。
なぜなら、疑ってかからなければ、今、自分たちが前提としている考え方から逃れられないからです。
自らの利益を図りながら、なおかつ、他の全てに益することはできない。
というのが、前述の考え方ですが、、、
ミツバチは安々とその考え方を乗り越えているのです。
これは実に、示唆に富んだ実例だと思います。
いかにミツバチのように働くか?がこれからのビジネスの課題
先日、ある講演でユニクロの柳井正社長が「地元の街が良くならなければ、自分たちの商売も良くならない」というようなコメントをしていたそうです。
私は直接、その場でそのコメントを聞いたわけではないのですが、仕事仲間が講演で聞いた内容のメモを共有してくれてこの事実を知りました。
ミツバチが無意識に実践していることは、まさにこれですよね。
いろいろな植物が生い茂り、花を咲かせないとミツバチは栄えることはできません。
結果としてミツバチは蜜を集めながら、植物の受粉を助けて植物の繁栄させています。
資本主義のシステムがピケティが主張するように、「資本収益率」が「経済成長率」を上回り一握りの資本家への資本の集中を促進し、貧富の差を広げる仕組みだとすると、私たちは周りの植物を繁栄させずに蜜だけをかき集めるミツバチのような働き方をしていることになります。
個人として豊かになること、お金を稼ぐことは大事なことだし、面白いことでもあるのですが、、、
一方で、どれだけ「花畑=社会」に貢献できているのか?私たち全員が、考えなければいけない時期に来ているのかも知れません。
株式会社NorthStar
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