ノンアルコール市場 : マーケティングアイデア
マーケティング では、ニッチを狙う戦略がよく語られます。以前も、書いたようにニッチであればなんでもいいわけではありませんが(詳しくはこちらをお読み下さい)、確かに好みのはっきりした顧客をめがけてマーケティングを展開するほうが手当たり次第に広告を打つより遥かに効率がいいでしょう。
ニッチは多種多様ですが、私達が普段触れるような商品の中にも、ニッチなものは結構あります。
例えば、ノンアルコールの商品が最近増えていますよね。これは、従来のアルコール飲料のジャンルから見ればニッチなマーケットといえます。ビール、ワイン、冒頭の写真にあげている日本酒などなど、コンビニやスーパー、どれどころか酒屋さんでも棚面をしっかり確保している商品群です。
今や、飲食店やファミレスでもノンアルコールのビールを置いていないところはありませんよね。それぐらい浸透しています。
マーケティング を考える上で、このノンアルコール市場というのは良い教材です。なぜなら、「代替え品」というジャンルがどのような条件で、大きな市場になりうるかを検証できるからです。
マーケティング 的に重要なのは、この商品をお客様がなぜ買うか?です。アルコールではなく、アルコールっぽいノンアルコールの商品を買う理由は何でしょうか?日経ビズゲイトの「「運転するから」より断然多い、ノンアルコールビールを飲む意外な理由」という記事によると、「運転するから」と言う理由でのノンアルコールビールを飲む人は全体の16%に対して、「家で食事中に飲む」と言う人は44%もいます。
これは少し意外な感じがしますよね。その理由は、どうやら「休肝日」のようです。習慣的に、ビールや発泡酒を飲んでいる人は休肝日にも炭酸を求める傾向があるのです。そのときに、目を向けられるのがノンアルコールビールと言うわけです。また、女性が飲んでいる比率がアルコールに比べると高いのですが、お酒が得意でなくてもお酒を飲んでいる雰囲気を感じられるという点が支持されているそうです。
私もノンアルコールビールが発売された当初から、飲んでいますが、味のクオリティは年々上がっているような気がします。代替え品としてはとても良いのではないでしょうか?個人的には、運動をする週間があるので、翌朝、走るときなどはノンアルコールのビールはとても重宝します。
余談ですが、カクテルの世界ではかなり以前からノンアルコールのカクテルがありました。ベースになるスピリッツのせいで、カクテルにはアルコール度数が高いものが多いですから、お酒が得でない人はすぐに酔いつぶれてしまいます。しかし、いろいろな付き合いでバーに顔だしたり、バーの雰囲気を楽しみたいお客も多かったのでしょう。バーでカクテルを注文するときに、「バージン◯◯」という名前のものはノンアルコールです。
というわけで、今回はノンアルコール商品をテーマにしました。ニッチ市場の目の付け所として「代替え品」というのは有効だと思います。しかし、ニッチを見つけるときにはお客様のニーズやニードをよく見て考える必要があります。
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